- ヤーレンズとは?コンビのプロフィールと歩み
- 漫才スタイル ― 脱力系の「日常会話」漫才、その魅力とは
- M-1グランプリでの実績と 2025 決勝進出の意味
- 過去の結果から見える「実力と葛藤」 ― 準優勝経験と現在の心境
- 今後の可能性 ― テレビ・配信・漫才舞台、広がる未来
1. ヤーレンズとは?コンビのプロフィールと歩み

ヤーレンズは、2011年9月に結成されたお笑いコンビで、現在は所属事務所 ケイダッシュステージ に所属しています。trunkblog+2K Dash Stage+2
メンバーは以下の2人です。K Dash Stage+1
- 楢原真樹(ボケ担当) — 1986年11月17日生まれ。大阪府池田市出身。身長約180 cm。K Dash Stage+1
- 出井隼之介(ツッコミ担当) — 1987年3月2日生まれ。神奈川県出身(のち兵庫などを経て活動)で、標準語ベースの漫才をする。K Dash Stage+1
彼らはもともと大阪で活動していましたが、関西の「押し」の強い漫才文化の中でなかなか浮かび上がらず、「自分たちのスタイルを活かすなら東京だ」と上京を決意。以降、東京を拠点に活動を続け、脱力系の雑談漫才でコツコツとファンと実績を積んできました。双葉社 THE CHANGE+1
10年以上の下積み、数々のライブ――その積み重ねが、今まさに花開こうとしています。
2. 漫才スタイル ― 脱力系の「日常会話」漫才、その魅力とは
ヤーレンズの漫才は、いわゆる“王道ボケ-ツッコミ”でもなければ派手な演出でもない。特徴は「脱力感」と「会話の温度」。声を張らず、普段の会話のままボケとツッコミを交わす“雑談風漫才”です。trunkblog+2Bezzy[ベジー]|「人の魅力」にフォーカスしたエンタメメディア+2
楢原さんのボケは、どこかズレていて不安定。でもその不安定さが観客に「次、何が起きるんだろう」という期待感と緊張感を同時に与える。そして出井さんが冷静にツッコミ、一拍置く。この“温度差”と“間(ま)”の演出が絶妙で、「日常の違和感」が笑いになる構造を作り出しています。日刊ゲンダイDIGITAL+2CanCam.jp(キャンキャン)+2
このスタイルは、テレビ受けともライブ受けとも相性が良い。声の大きさや勢いで笑わせる漫才が一般的な中で、ヤーレンズの“静かなズレ”は逆張りの魅力。だからこそ、「普通の漫才じゃ物足りない」「日常の“ちょっとおかしい”を笑いたい」層に刺さりやすいと思う。
彼ら自身も、過去に「押しが強い劇場ではウケにくい」と語っており、東京に拠点を移したのは「このスタイルを活かすため」とのこと。双葉社 THE CHANGE+1
3. M-1グランプリでの実績と 2025 決勝進出の意味
ヤーレンズの M-1 における実績は、非常に安定している。
- 2023年:初の決勝進出で 準優勝 を獲得。準優勝ながら強烈な印象を残し、一気に世間の注目を集めた。スポニチ Sponichi Annex+2ナタリー+2
- 2024年:ファイナリスト(決勝は逃したが高評価)となった。ナタリー+1
- 2025年:再び決勝進出9組に名を連ねる。五度目の出場を経て、改めて注目を浴びるチャンス。QJWeb クイック・ジャパン ウェブ+2M-1グランプリ+2
2025年の決勝進出は、ただの“通過”ではない。
過去数年、「あと一歩」で勝ち切れなかった悔しさ。
そのすべてを背負って、彼らは今年また舞台に立つ――。
この“粘り”と“再チャレンジ”が、多くの人の共感を呼ぶと思う。
また、2023年・2024年と着実に実績を残してきたことで、
「M-1常連」「ファイナリスト」というブランド価値がつきつつある。
2025年決勝は、彼らにとって“優勝”だけでなく、
「漫才で勝ち抜く」ことの意味を再定義する重要な舞台。
ここで結果を残せば、“実力派漫才師としての本格ブレイク”につながると思う。
4. 過去の結果から見える「実力と葛藤」 ― 準優勝経験と現在の心境
ヤーレンズはこれまで何度も期待と挫折を経験してきた。
2023年の準優勝は大きな飛躍だったが、彼ら自身はその結果を「祝われるけど実感はない」と語っていた。勝ちきれなかった悔しさが根底にある。@DIME アットダイム+2文化放送+2
彼らは“2位常連”という評価を自分たちから受け入れず、常に「1位」を目指してきた。優勝経験のないまま注目されることには、ある種の葛藤と重圧があったようだ。Bezzy[ベジー]|「人の魅力」にフォーカスしたエンタメメディア+1
それでも、漫才への軸足をぶらさず、ライブ・配信・ラジオと活動を続けた。特に2024年には冠番組が放送されたり、ラジオパーソナリティを務めたりと、実力以外の部分でも着実にキャリアを積んできた。ナタリー+2クランクイン! – エンタメの「今」がわかる 映画&エンタメニュース+2
この “実力 × 継続 × 柔軟性” が、彼らを再びM-1決勝の舞台に連れてきたんだと思う。
漫才という表現で、結果も経験も両立させる――それが彼らの現在地。
5. 今後の可能性 ― テレビ・配信・漫才舞台、広がる未来
ヤーレンズが今後取る可能性は多岐にわたる。特に以下の展開が考えられるよ:
- テレビバラエティ・ネタ番組への出演
脱力系漫才は“強さ”じゃなく“空気感”で笑わせるので、普通の漫才とは違う笑いを出せる。若手枠・バラエティ向けとしてかなり刺さるはず。 - 単独ライブ/全国ツアー
M-1決勝進出という注目があるうちにライブを打てば、動員も見込める。過去のファンに加え、新規ファンを獲得するチャンス。 - YouTube/配信での動画展開
すでに公式チャンネルを持っており、過去ネタや日常のゆるい動画も投稿されている。漫才だけでなく、彼らの日常やトークでファンを増やす余地がある。youtube.com+1 - ラジオ・冠番組での活動
すでに冠番組やラジオ出演の実績あり。「喋り」の強みを活かして、漫才以外の分野でも活躍できそう。ナタリー+1 - 長期的な芸人キャリアの構築
“脱力 × 継続 × 実力” という組み合わせは、今後テレビ・劇場・配信のどこでも通用する柔軟性がある。漫才一本で食っていく“安定芸人”になれる可能性大。
漫才の世界は「波」がある。でもヤーレンズはその“波の乗り方”を知っている。
2025年という節目を、彼らがどう使うか――それが本当に楽しみだ。


