お笑いコンビ「エバース」が、M-1グランプリ決勝進出を果たし、今まさに快進撃の真っただ中にいます。劇場を中心に実力を磨いてきたエバースは、派手なキャラクター頼みではなく、構成力の高い漫才と安定感のある掛け合いで評価を積み重ねてきたコンビです。
M-1決勝進出をきっかけに、「名前は聞いたことがあるけれど詳しくは知らない」「どんな漫才をするコンビなのか気になる」と感じている人も多いのではないでしょうか。一方で、お笑いファンの間では以前から実力派として注目されており、今回の決勝進出は決して偶然ではないとも言われています。
この記事では、エバースのコンビとしての特徴や漫才スタイル、これまでの活動の積み重ね、そしてM-1決勝進出がもたらした変化について詳しく解説していきます。なぜ今エバースが評価されているのか、その理由を整理しながら見ていきましょう。
エバースとは?プロフィールとコンビ結成の背景

エバースは、東京を拠点とするお笑いコンビ。メンバーは次の二人です。

- 佐々木隆史 — ボケ・ネタ作り担当。佐々木隆史(ささき たかふみ)さんは、お笑いコンビ「エバース」のボケ担当として知られる芸人で、独自の語りと観察力を活かした漫才が注目されています。1992年11月6日生まれで、2025年時点で32歳(誕生日により変動あり)です。出身は宮城県登米市豊里町で、自然豊かな環境で幼少期を過ごしたとされています。
- 身長は166cm、体重は62kg、血液型はA型。趣味は野球、バイク、三国志系のゲームで、特技としては「セーフティーバント」など、野球に由来するものが挙げられています。野球は学生時代の中心的なスポーツで、高校・大学まで継続し、青春時代の大部分を費やしていたとも言われています。
- 佐々木さんの学歴については、古川学園高等学校を経て、東北工業大学ライフデザイン学部 安全安心生活デザイン学科を卒業したという記述もネット上で紹介されていますが、公式プロフィールには記載がないため断定は控えます。ただし、大学でも野球推薦で進学したという情報もあり、そのスポーツ経験が現在の芸風に影響を与えている可能性が指摘されています。
- 芸人としての道は、吉本興業の養成所・東京NSC21期生としてスタートしました。NSC(吉本総合芸能学院)は多くの人気芸人を輩出する養成所ですが、佐々木さんはそこで相方の町田和樹さんと出会い、2016年4月1日にコンビ「エバース」を結成しています。コンビ名は野球用語から取られており、両者が野球経験者であることから由来しているとされています。
- エバースは漫才劇場やライブを中心に活動を続けてきましたが、近年は大会実績でも頭角を現しています。2024年にはM-1グランプリ決勝進出、NHK新人お笑い大賞優勝、ツギクル芸人グランプリ決勝進出など複数の好成績を収め、2025年にはABCお笑いグランプリで優勝するなど、実力派コンビとして評価を高めています。このような活躍は、漫才を一貫して磨いてきた二人の努力の成果として広く認識されています。
- 佐々木さんの漫才スタイルは、理路整然としたボケと観察眼に基づいたツッコミの呼び水を作るタイプで、相方とのコンビネーションは緻密なネタ構成と自然な流れを生み出しています。派手なギミックに頼らず、言葉のリズムや間で笑いを積み上げる芸風は、劇場のお笑いファンから高く評価されているポイントです。
- 私生活では、宮城県出身というルーツを大切にする姿勢が見え、地元では「ふるさと大使」的な役割で地元PRに協力した報道もあります。これは単なる芸人という枠を超えて、地域とのつながりを持つ人物としての評価につながっています。
- 佐々木隆史さんは、漫才師としての地道なキャリアの積み重ねに加え、野球経験というバックグラウンドが芸風にも独自性を与えています。今後もテレビ出演やライブ活動を通じて、さらなる知名度と実力アップが期待される芸人の一人です。

- 町田和樹 — ツッコミ担当。町田和樹(まちだ かずき)さんは、お笑いコンビ「エバース」のツッコミ担当として活動する芸人です。理路整然としたツッコミと、相方のボケを冷静に整理する役割を担い、エバースの漫才に知的な安定感を与えている存在として知られています。
- 生年月日は1992年4月24日生まれとされており、同世代の芸人が多く活躍する中で、着実にキャリアを積み上げてきました。出身地は神奈川県とされ、都会的な感覚と現実的な視点が、ネタの構成や言葉選びに反映されていると見る声もあります。過度に感情的にならず、論理的に状況を切り取るスタイルが特徴です。
- 芸人を志した後は、吉本興業の養成所・東京NSCに入学。そこで相方の佐々木隆史さんと出会い、コンビ「エバース」を結成しました。養成所時代から構成力やツッコミの精度に定評があり、同期の中でも比較的早い段階から「安定感のあるツッコミ」として評価されていたとされています。
- エバースでは、町田さんがネタ全体の流れをコントロールする役割を担うことが多く、勢いのあるボケを受け止めながら、観客が置いていかれないように言葉を整理していきます。声を荒げるタイプではなく、淡々とした語り口でズレを指摘するため、その冷静さが逆に笑いを生む場面も少なくありません。
- 漫才の作り方についても、町田さんは「ネタの構造」を重視するタイプとされ、感覚だけに頼らず、笑いが生まれるポイントを論理的に組み立てる姿勢がうかがえます。この点が、エバースの漫才が派手さよりも“完成度”で評価される理由のひとつになっています。
- 趣味や私生活については多くを語らない一方で、落ち着いた性格や真面目な印象がファンの間では知られています。舞台や賞レースでは常に一定のパフォーマンスを保つ姿勢から、精神的な安定感のある芸人という評価もあります。
- 近年はM-1グランプリをはじめとした賞レースで結果を残し、エバースというコンビ自体の注目度が上昇しています。それに伴い、町田和樹さん自身も「漫才を支えるツッコミ」として再評価される機会が増えてきました。
- 町田和樹さんは、派手なキャラクターで目立つタイプではありませんが、漫才という表現において欠かせない“土台”を担う存在です。今後、テレビや配信番組での露出が増えれば、その冷静で知的な魅力がより広く知られていくことでしょう。
- コンビ名「エバース」は、野球用語に由来しています。バントの体勢からバットを引いて投球を見送る動作を指す言葉で、二人とも野球経験者であったことから採用されたと伝えられています。漫才の間合いや間を「バント」のようにタイミング良く見送っていくスタイルが特徴で、言葉の組み立てや空気を作る技術にも、そこからの発想が見えるというファンの声もあります。
コンビの結成年は2016年。NSC東京21期を経て、渋谷・神保町のよしもと漫才劇場などで活動を続けてきました。
“劇場育ち”“下積み型”という地道な道のりを歩みながら、少しずつ技と支持を積み上げてきたのがエバースです。過去には賞レースでの結果もあり、漫才だけでなく配信やライブなど多様な表現の場にも挑戦してきました。
2025年、コンビ結成から約9年。「続けてきてよかった」と彼ら自身が語るように、彼らの下積みが結果につながろうとしています。
漫才スタイルの特徴 — 雑談風漫才と「間と呼吸」の絶妙バランス
エバースの漫才の魅力は、“雑談風”でありながら計算された「間(ま)」と「呼吸」にある、と多くの関係者が語っています。
彼らのネタは、台本のような固さがなく、まるで友人同士の日常会話のようなやりとり。ただ、その自然さの裏にある緻密な構成。ボケとツッコミがテンポよく交錯し、不意にリズムや間が崩れる瞬間──そこに笑いが生まれる。
この “リアルな会話感 × 漫才のリズム感” のバランスは、テレビでも劇場でも、どちらでも通じやすい “汎用性の高い笑い” だと感じます。特に近年の審査員も「間と呼吸」を重視する傾向があるため、エバースのスタイルは時流にハマっているようです。
また、雑談的ゆるさと緻密な構成のギャップが、「クセになる漫才」としてファンを引きつける要因になっていると思います。
2025年までの歩み:ABC優勝、M-1決勝入り、その意味
エバースは2025年、とても目覚ましい成果を積みました。
- まず、2025年6月に開催された 第46回ABCお笑いグランプリ で優勝。若手登竜門として知られるこの大会で、見事トップの座を獲得しました。
- この優勝は、彼らの実力と今の勢いを世間と業界に強くアピールするものとなりました。
- その上で、 M-1グランプリ 2025 で決勝進出。熾烈な競争を勝ち抜き、全国区の注目を集める舞台を手にしました。
結成から9年。下積みと挑戦を続け、ようやく“覚醒の年”を迎えた。彼ら自身も「辞めなくてよかった」「ここまで続けて本当に良かった」と語っており、その言葉には重みがあります。
この一連の快進撃は、エバースにとって「過去の蓄積」が報われた瞬間――そして“次”への扉が開いた瞬間でもあると思います。
なぜ今エバースが「最注目コンビ」なのか — 実力・実績・タイミング
エバースが今、業界内外で“本命”とされる理由はいくつかあります。整理すると以下の通り。
- 雑談風ながら構成力ある漫才:日常感と緻密なネタ構成の融合が、テレビ・ライブ・配信のどの分野にも刺さる。
- 安定した賞レース実績:ABC優勝 → M-1決勝進出 という直近の結果。若手芸人の“格付け”として強く印象づけられる。
- ファンと業界の両方の支持:Youtubeや配信での発信や、ポップアップイベントなど積極的な活動。若年層にも刺さるスタイル。
- 「やっと出た」感の共感:10年の下積みを経ての大躍進。多くの人が“努力の末の成功”に共感する。
特に、「実力 × タイミング × 継続力」が揃っているコンビはなかなかいない。今のエバースは“波に乗る最高のタイミング”にいると思う。
今後の展望 — テレビ・ライブ・ネット発信、拡がる可能性
エバースの未来はかなり明るい。考えられる展開を挙げると…
- テレビバラエティ出演やネタ番組への参戦:漫才だけでなく、“雑談風の空気感”がテレビで刺さる可能性が高い。
- 全国ライブ/単独ライブ:決勝進出&優勝実績で注目され、チケット需要も高まるはず。
- 配信・YouTube・イベント展開:すでにYouTubeチャンネルやラジオ配信で発信基盤があるので、ファン層の拡大につながりやすい。
- ブレイクによる“複数の仕事”の獲得:漫才・バラエティ・イベント出演・グッズ展開など、多角展開の可能性。
- 長期的な芸人キャリアの確立:下積みからの覚醒。今後数年は安定した飛躍期になる可能性が高い。
特に「実力 × 発信力 × タイミング」を持っているコンビは、ここ数年でも稀。だからこそ今、“本命枠”としての期待が大きいんだと思う。


